近年、多くの人が何かしらの課題を抱えているといわれているのが「睡眠」です。昔は”睡眠時間の確保”が重視されていましたが、今は”睡眠の質”がより重要視されるようになってきました。

睡眠の質を低下させる”3つの要因”

質の良い睡眠を得られていないと日中の活動に大きな支障をきたすことがあります。”体の不調””思考力の低下”などを起点として、身体バランスが崩れ、免疫機能も低下・・・その結果、疾病へと繋がる道を歩むことも。適切な「睡眠時間」と共に「良質な睡眠」を得ることを意識する必要性が高まっているものと感じています。

そんな”睡眠の質”を低下させてしまう原因・症状として、「3つの要素(要因)」が存在しています。それが「身体の脱力が出来ない」「不適切な寝姿勢」「不十分な寝返り」の3要素です。

1)睡眠中に体の力を上手く抜くことが出来ない!体のコリ症状に。

睡眠障害の代表的な症状として、「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」といった症状があります。それらすべての症状をもたらしてしまう共通要素のひとつが「睡眠中の筋肉緊張(脱力が出来ない状態)」です。

詳細は、また別記事にてお話していければと思っていますが、良質な睡眠(深い睡眠)を得るためには、身体の力が上手く脱力されていることが必要な要素となります。ただ、生活習慣・生活環境(就寝環境)の乱れが多い傾向にある現代にて、睡眠中に不要な筋肉緊張を有してしまう方が増加傾向となっているものと言われています。

睡眠時の筋肉緊張は、睡眠を浅くしてしまうだけでなく、体のコリ(肩こり、首コリなど)をもたらしてしまう他、背中の痛みや腰痛などを引き起こす要因ともなっています。

2)不適切な寝姿勢!自分に適していない寝具の使用が原因に。

次に、睡眠の質を低下させてしまう大きな要因となっているのが、「不適切な寝姿勢」といった問題です。基本的には、睡眠時にも、適切な姿勢・骨格形状を維持することが、とても大切な要素となるもの。しかし、多くの人が適切な寝姿勢を保てていないとも言われています。

その要因のひとつが「自分の体格に適していない寝具(枕・マットレス)を活用している」ことです。季節に応じて、”暑さ””寒さ”への対策という意味で”掛け布団”には、こだわっている方も多いのではないかと思うのですが、案外、軽視されているといいますか、意識されていないのが”枕””マットレス”という要素なんですよね。

特に”マットレス”に対する認識は低いように感じています。しかし、正しい寝姿勢をキープする上で最も重要なのが「自分の体形に適したマットレスを使用する」こと。人それぞれで、身長・体重・骨格が異なるものです。その人に適した、マットレスの性能・機能を見極めることが、安眠を得るための最初の一歩となるものと思っています。

3)寝返りが上手く出来ないことによる、圧迫痛など。

3つ目の要素となるのが「寝返りが上手く出来ない」という課題です。”寝返り”は、体の局所的な圧迫や血流の滞りを生じさせないための大切な要素となっています。”寝返り不足”による背中痛み・腰痛などを有している方も少なくないのでは。

人は、一晩で平均10回~30回程度の寝返りをしているもの。15回前後の寝返りが出来るような就寝環境づくりをしておくことが必要な要素となるのです。