日本には豊かな四季があります。暑い夏が過ぎて、秋が深まる頃になると、”暖かなお布団”が恋しくなるものですよね。

さらに、寒さの厳しい冬ともなると、安眠を得るためにも「寒さ対策」がとても重要な要素となります。今回は、そんな寒さ対策用の寝具「毛布」に関するお話です。

毛布を正しく活用しましょう!毛布は敷いて使用するアイテムです。

毛布を敷く寒さが厳しい季節ともなると、夏用寝具(薄手掛け布団)から冬用寝具(羽毛掛け布団など)へと寝具替えをすることとなります。

冷え性の方などは、掛け布団一枚では事足らずに、中掛け布団や毛布を重ねて活用している方も少なくないのではないでしょうか。

ただ、ここで注意が必要なのが・・。

無駄に布団の枚数を多くすることは、逆に安眠を阻害し、健康にも悪影響を及ぼす可能性がある

ということ。

きちんと、寝具(敷布団・マットレス・掛け布団など)の機能性・特性を認識した上で、適切な寒さ対策を心がけることが大切なのです。

で・・・実際に、誤った使い方をしている方が多いのが”毛布”です。

寒いからといって、毛布を掛けて使用している(中掛け)人が多いのではないかと思うのですが、実は、毛布は、敷いて活用するのが、その特性を活かす上で最も効果的な活用方法なんですね。

敷布団の上に毛布を敷いて使用するのがベストなのです。

体から放出された”熱”の約7割が敷布団を通じて発散されていきます。

もちろん使用している敷布団・マットレスの機能性(断熱性・保温性)によっても、状況は異なりますが。一般的な敷布団を使用している状況で、睡眠時の布団内熱環境を検証してみると、体から放出された”熱”の約7割が敷布団を経由して、布団外へと発散されていくことがわかっています。

なんとなく、布団の中の暖かさは、「掛け布団を通じて、外へ発散されている」と思っている方のほうが多いのではないでしょうかね。

だから、”布団の中が寒い”と感じると、掛け布団を重ねて使用したり、毛布を中掛けとして使用したりするのではないかと思うのです。

しかし、実際には、布団内の熱は敷布団側から逃げて行ってしまうわけです。布団の中の暖かさをキープするためには、「敷布団」「敷布団側」に対策を講じることが効果的なものとなるのです。

「断熱性」と「保温性」の違いを理解しておきましょう。

暖かさを保つ上で、「断熱性」と「保温性」という機能が大切な要素となるものです。ただ、なんとなく、”断熱性”も”保温性”も同じような意味で理解してはいませんか?

まあ、確かに、結果として暖かさを保つことに繋がる要素ではありますが、本質的な意味は異なっていますので、まずは、その違いを確認しておきたいと思います。

「保温性」とは、熱を保つ機能性のこと。別の言い方をすると、”暖かさを保つ機能”を意味しています。

”保温性”が熱を保持することを意味しているんですね。

「断熱性」とは、熱の移動を遮断する機能性のこと。暖かさが失われていくのを遮断する力であるとともに、冷気が伝わるのを遮断する力ともなっています。

”断熱性”は、”暖かさ”に限らず”冷たさ”も含めて、伝達していくことを遮断する機能を意味しているのです。

毛布は”断熱性”に長けた寝具。敷布団からの熱の流出を防ぐのに有効なのです。

布団の中の”暖かさ”をキープするためには、2つの方法があります。

一つ目が、「布団外へと失われた熱を補う形で、身体から常に新たな熱を供給する」ことです。通常、睡眠中、人は常に体から熱を発散し続けているものです。外部へと失われた熱量を補える熱量を体から発散できていれば、布団内の暖かさがキープできることとなります。

ただし、”冷え性の方”などの場合は、睡眠時に自分の体から発散される熱量が少ないので、布団外部へ熱が奪われていくと、その分の熱量が補えなくなり、寒さを感じることとなってしまうわけです。

冷え性の方に適した高反発マットレスは何?冬季節のための敷布団・マットレスの比較

そこで、二つ目の方法が必要となるのですが、それが

「敷布団からの熱流出を防ぐ(断熱)」なのです。そのために、有効なアイテムとなるのが”毛布”なんですね。毛布は、断熱性に長けた寝具。本来、断熱をするために使用するのが毛布なのです。

ゆえに、毛布を敷布団の上に敷くことによって、この断熱性が活かされることとなるんですね。敷布団からの熱流出を少なくすることで、布団内部の暖かさがキープされることとなるのです。

ちなみに、毛布は保温性には、あまり長けていませんので、毛布自体は暖かさをキープは出来ないんですね。(毛布自体を暖かく感じることは少ないという意味です。)

冬の寒さをしのぐためには、毛布を上手く活用してあげましょうね。

暖かさを感覚的(視覚)にも実感できる羊毛のような毛布”もこもこ毛布”!