先日、コーヒーと寝具で新しい睡眠のスタイルを提案する”睡眠カフェ”が期間限定(2017年8月31日(木)〜9月9日(土))でオープン。多くの方が利用、睡眠空間を楽しんだようです。

”睡眠カフェ”が受け入れられるのは、”睡眠負債”の実態が存在しているから?!

睡眠カフェ先日、ネスカフェと全日本ベッド工業会が開催した、期間限定イベント”睡眠カフェ”が賑わいを見せたようです。

10日間の限定運営ながら、多くの方の利用があったようなんですよね。

それだけ、”睡眠カフェ”が内在している要素に、関心を持っている人が多かったことの証となるものと言えそうです。

睡眠カフェ銀座とは?オープン期間:2017年8月31日(木)〜9月9日(土)

まずは、”睡眠カフェ”とは、どんな内容の業態だったのかを確認してみたいと思います。

先ほどもお話していますが、基本的には、食品飲料メーカーである”ネスカフェ”とベッド製造業者の団体である”全日本ベッド工業会”が主体となって開催した施設です。

本質的には、それぞれの企業が商品&ライフスタイルを提案する場だったんですね。

ネスカフェは、仮眠前にコーヒーを飲む「コーヒーナップ」を提案。仮眠前の新しい習慣を多くの方に紹介していました。

全日本ベッド工業会は、椅子に座ったままで手軽に睡眠が取れるアイテムとして、フランスベッドのドーナツ状のクッションスリープバンテージ フルールなどの紹介&体験などをしていました。

実際の睡眠カフェの営業内容は下記のようなものとなっています。

*最長3時間の「ぐっすりコース」と、30分の「お昼寝コース」の設定。
*ぐっすりコースでは、睡眠前にカフェインレスコーヒーを飲んでリラックスしてからベッドへ。目覚めた後に、通常のカフェイン入りのコーヒーでリフレッシュ。
*「お昼寝コース」では、仮眠前にカフェイン入りのコーヒー一杯が無料で提供(コーヒーナップ)。椅子に座った状態で仮眠をとることとなります。

まあ、”ベッドでの3時間もの睡眠”ともなると・・仮眠(昼寝)の範疇となるのかどうかには、やや疑問がありますが(苦笑)。徹夜明けや夜勤明けなどの睡眠調整に活用できるイメージとなりますでしょうか。

”睡眠カフェ”の需要が拡大するようだと・・睡眠負債の広まりへの懸念も。

今回の”睡眠カフェ”というイベントは、あくまでも期間限定でのもの。ですから、このイベントが賑わっていたからといって、睡眠の実情を結論づけるわけには、もちろん行きませんが・・。

今後、今回のイベントをきっかけとして、もし、”睡眠カフェ”という業態が成長していくようだと、現代日本人の睡眠状況に危惧を感じることとなるかもしれませんね。

近年、”睡眠負債”という考え方が広まってきています。

最新睡眠学!”睡眠負債”という考え方と身体へ及ぼす影響とは?!

日々良質な睡眠を取れる機会が少なくなると、それらの睡眠不足が”負債”という形で積み重なっていくという考え方です。

本来、夜間に十分な睡眠(良質な睡眠)を得られていれば、日中に眠気を感じることも無く、昼寝の必要性もあまり無いもの。脳機能のリフレッシュを意識的に行うための”昼寝”は、大いに歓迎できる要素と思いますが・・。

日中、勝手に眠気に襲われてしまって・・やむを得ず、昼寝をしてしまう・・という状況は、本質的には、危険な状況が内在(睡眠負債)していることを示す出来事となってしまいます。

睡眠負債を解消するためのポイント!安定した睡眠習慣。

睡眠負債を解消するためには、「良質な睡眠をとるようにする」ことが求められるわけですが・・毎日、良質な睡眠を得るというわけでは、なかなかいかないものですよね。

誰しもが、「あまり寝つきが良くない日」「中途覚醒してしまう日」などを有しているものです。

そこで、睡眠負債を解消するための生活習慣(睡眠習慣)として、根幹的に押さえておきたい要素となるのが

*安定した睡眠習慣を作ること

です。

簡単に言うと、なるべく、毎日、「同じような時間に就寝して、同じような時間に起床する」ことを心がけるということ。睡眠の習慣を安定的なものとするわけです。

もちろん、日によっては、布団に入っても、なかなか寝付けない日もあるものと思います。でも、それはそれでOKなんですね。

なるべく、同じような時間帯に、就寝するように心がけることがポイントとなりますので。

”睡眠負債”という言葉は、米国スタンフォード大学医学部精神科教授 西野 精治氏などスタンフォード大学の研究者により提唱された言葉です。

その研究報告によると、睡眠負債を解消する上で、心がけておくと良い、睡眠時間(成人)が『約7時間』と提唱されています。もちろん、これは、年齢によって、適切な睡眠時間が変化することも知られていますので、あくまでもひとつの目安として捉えておくといいものかと思います。

安眠を得るために改善しておきたい!”5つ”の寝室の睡眠阻害要素とは。